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「辛いし苦しいと思う。でも、負けないでほしい。君たちのステータスを見せてもらったけど、どの人も才能ありふれたものだった。その才能を、どうか、この学園で開花させてほしい。僕も出来るだけ手伝うとしよう。暇、という理由でも構わないよ。理事長室に来なさい。いつでも歓迎する」
悪戯したい、って理由もいいのだろうか。まあ色々調べるのに手伝ってくれるなら行ってやろうじゃねぇか。
「最後になったが、3年間、学園生活が君たちの楽しい学び舎となることを祈る。………だそうだ」
ふと周りを見ると、全員何か感動したような表情でダンを見ていた。
そして、ポツリと呟く。
「…俺、あんなこと言われたの初めてかも…」
「…私もです」
「あんなこと…?」
「才能がある、とか…」
「………」
もしかしたら、レイフやアリサのその感動は、俺には一生分かることが出来ないかもしれない。
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