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紙を丸め、ゴミ箱に投げ捨てたダン。おい、一応良い事が書かれてたんだから保管しとけよ。
「あー、俺からも少し、な」
何か、エディと似たようなことを言ってくれるらしい。死んだ目にはいつの間にか光が灯っていた。こんな目も出来るのか、と少し思う。
「…3年間、どんなにつらくても自分の運命を受け入れろ。そんで足掻いてみせろ。なんかあったら、俺がちっぽけな権力を最大限に生かして、たまに実力行使で助けてやっから。
...わかったな?」
「だ、ダンさん...」
いくら教師であろうとも、少し変わっている俺らを嫌う教師は少なからずいるだろう。しかし、ダンはそんな俺らを見捨てないと言う。
俺たちから視線を受けて照れてるのか、頭をボリボリ掻く。そして、言った。
「んじゃあ面倒だから解散」
...やる気があればいい教師なんだがなぁ…。
「台無しだよ!」
「つべこべうるせぇ。俺はこっちの方が合ってんだよ」
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