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毒々しい髪のくせに爽やかな男(フェレというらしい)の発案により、生徒手帳を使って寮を探す。どうやって探すかは知らんけど。
フェレは生徒手帳を顔の前まで持ってくる。そして、口を開いた。
「僕たちの寮を探してくれない?」
生徒手帳相手に話しかけてる!?
「少々お待ちください」
「喋りやがった!?」
ギョッとして一歩退く俺に不可解な視線が刺す。
「…知らないの?」
「…知らん」
どうやら生徒手帳は学校の敷地内や校則について、聞きたいことがあった話しかけると教えてくれるらしい。もちろん勉強等は一切教えてくれないが。
今日一番の驚きである。
「中学のとき、使わなかった?」
「…あー、あれだ、俺の家、貧乏、だから、行かなかった…」
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