第4章 魔王、一人暮らしをする

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この大陸では金銭的問題がある場合、小学校、中学校には通わなくても良いということになっている。その代わり高校は必ず通わなければいけない。 …まぁ、小学校、中学校に通えないヤツなんて国民の1%にも満たないらしいが。 そっかぁ、とフェレは少しバツ悪い顔をした。 「次の角を右に」 空気読めよ、生徒手帳ナビ。 フェレの持つ生徒手帳にはホログラムが浮かんでおり、俺たちの教室から寮まで案内してくれている。 「ダンさん、ちゃんと言って欲しかった…」 「あたしたちだけ生徒手帳ナビ持って歩くのは恥ずかしいにゃ」 「持ってるのはフェレだけだけどな」 他のクラスは教えてもらっているようで、誰一人生徒手帳を見るヤツはいない。 てか。 「他の生徒に着いていけばいいんじゃね?」 もう生徒手帳ナビは必要ねぇじゃん。 「そうだね。じゃあ_____」 「次の角を左に」 「…あれ?なんか寮から逸れて行くよ?」
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