第1章 魔王、喧嘩する

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そう答えると、周りから笑い声が聞こえた。どれも俺を嘲るような笑い声だった。 「魔法も使えねぇくせに学校に来てなんの意味があんだよ」 「落ちこぼれは帰って寝てろ」 この俺が落ちこぼれ…? その言葉に片眉を上げる。 正直言って、俺は秀才の部類に入ると思う。それなりに強いから。 別に高慢になるつもりはない。俺より強いヤツは何百…もいないと思うけど、やっぱり何人かはいると思う。 それに、だ。
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