第1章

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医師「分かりました、ではその施設のご連絡先を教えていただいてもよろしいでしょうか?」 ティアナ「はい」 医師「・・はい、ありがとうございます。それでは施設にこの子が目覚め次第こちらで送りますので」 ティアナ「はい、ありがとうございました」 その日はそのまま家に帰った。 数日後 久々の休暇なので、スバルと買い物に行ってご飯でも食べに行こうかと考えたのだが・・・ ピッ、テレビをつけたら 『現在こちらの建物が大火災に見回れており、救助隊の決死の活動が続いています!』 忙しそうなのでやめた もちろんティアナの友人はまだまだいるがなんとなく気分ではなかったのでやめた そしてふと思い出した あの子はどうしているのだろうかと? 少し気になったので施設に連絡、会わせてもらうことにした。 園長「あそこです」 ティアナ「・・・」 園長「あそこでずっと一人で絵を描いてるんですよ」 視線の先には窓際でひたすらに絵を描いている零 ティアナ「あの、あの子のことは」 園長「はい、話を聞いたらどうやら次元遭難者みたいなんです。」 ティアナ「え!?」 園長「まず魔法を知らないみたいです、彼はなにかの光に巻き込まれ気がついたらここにいた、と言っていました。」 ティアナ「ほんとにいるんですね・・遭難者って」 園長「稀なんですがねぇ」 様々に存在し平行する世界、次元世界 その世界のズレにより、弾き出されたものそれが次元遭難者 現れるのは極々稀なのだが、こうして目の前にいるのだから驚きである。 ティアナ「食事とかはちゃんと?」 園長「はい、ちゃんと食べてるしよく寝てます。」 ティアナ「それなら・・・・!」 問題ない、そう言おうとして気づいた 園長「その通りです、彼一度も泣いてないんですよ。」 世界から弾き出された、つまり 彼は世界により家族から引き離されたのだ 見たところまだ小学生の少年が・・だ 普通なら涙を流したりするはずだ しかし彼は・・・なにも言わない ティアナ「・・・」 そしてこの時始まった、全てを失った少年と失って手にいれた女性の少しほっこりする物語が
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