第1章

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ティアナ「彼の出身の世界の捜索は?」 園長「管理局には問い合わせたのですが・・何度聞いても現在捜索中とだけで」 ティアナ「そうですか・・」 ティアナは分かっていた・・・捜索なんてしていないと 管理局は万年人手不足でたかが一人の子供の為に動いたりしない、執務官の仕事柄そのような部分をよく知っている 園長も・・・もしかしたら零も薄々気づいているのではないだろうか? そんな状態でティアナができること、それは・・・ ティアナ「あのもしよろしければなんですが・・・」 零「・・・」 少年、山田零は筆を走らせる。 キャンバスには目の前の風景が描かれている。 特に絵が好きなわけではないが、暇潰し程度で描いている。 ・・・そこに ティアナ「こんにちは」 零「?誰ですか?」 ティアナ「っとごめんね、はじめまして私はティアナ、ティアナ・ランスター。貴方を見つけたのは私」 零「そうなんですか、ご挨拶が遅れました。お・・・私は山田零といいます、助けていただきありがとうございました。」 ティアナ「気にしないで、当たり前のことだから」 零「それでも助けていただいたことには代わりありませんから」 ティアナ「それじゃあ素直に、どういたしまして」 零「はい」 零はまたキャンバスに描きはじめる。 ティアナ「絵上手ね」 零「なんとなく描いてるだけですよ」 他愛ない会話そして本題へ ティアナ「・・・ねぇ零少し私と出掛けない?」 零「どこにですか?」 ティアナ「少しドライブするだけ、どうかな?」 零「いいんですか?」 ティアナ「園長さんに許可はもらったから大丈夫よ、それじゃ行きましょ」 零は手を引かれるまま、ヘルメットを被せられてバイクに乗る。 ティアナ「しっかり捕まっててよ?」 零「はい、かっこいいバイクですね」 ティアナ「でしょ?・・・零はバイク好き?」 零「やっぱり憧れますね」 ティアナ「へーそうなんだ・・・さ、出発するわよ舌噛まないでね!」 ブロォォォ・・・ 零「?ここは?」 ティアナ「ショッピングモールよ、服その1着しかないんでしょ?買いにいくわよ」 零「いやいやいや、僕お金ないです」 ティアナ「そのくらい出すわよ」 零「それはティアナさんに悪いですよ」 ティアナ「大丈夫よ私結構稼いでるから」 零「でも・・・」 ティアナ「じゃあこうするわよ、私に零の服を買わせなさい。これ命令」 零「んなっ!?」 ティアナ「さ、いくわよ」
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