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ティアナ「彼の出身の世界の捜索は?」
園長「管理局には問い合わせたのですが・・何度聞いても現在捜索中とだけで」
ティアナ「そうですか・・」
ティアナは分かっていた・・・捜索なんてしていないと
管理局は万年人手不足でたかが一人の子供の為に動いたりしない、執務官の仕事柄そのような部分をよく知っている
園長も・・・もしかしたら零も薄々気づいているのではないだろうか?
そんな状態でティアナができること、それは・・・
ティアナ「あのもしよろしければなんですが・・・」
零「・・・」
少年、山田零は筆を走らせる。
キャンバスには目の前の風景が描かれている。
特に絵が好きなわけではないが、暇潰し程度で描いている。
・・・そこに
ティアナ「こんにちは」
零「?誰ですか?」
ティアナ「っとごめんね、はじめまして私はティアナ、ティアナ・ランスター。貴方を見つけたのは私」
零「そうなんですか、ご挨拶が遅れました。お・・・私は山田零といいます、助けていただきありがとうございました。」
ティアナ「気にしないで、当たり前のことだから」
零「それでも助けていただいたことには代わりありませんから」
ティアナ「それじゃあ素直に、どういたしまして」
零「はい」
零はまたキャンバスに描きはじめる。
ティアナ「絵上手ね」
零「なんとなく描いてるだけですよ」
他愛ない会話そして本題へ
ティアナ「・・・ねぇ零少し私と出掛けない?」
零「どこにですか?」
ティアナ「少しドライブするだけ、どうかな?」
零「いいんですか?」
ティアナ「園長さんに許可はもらったから大丈夫よ、それじゃ行きましょ」
零は手を引かれるまま、ヘルメットを被せられてバイクに乗る。
ティアナ「しっかり捕まっててよ?」
零「はい、かっこいいバイクですね」
ティアナ「でしょ?・・・零はバイク好き?」
零「やっぱり憧れますね」
ティアナ「へーそうなんだ・・・さ、出発するわよ舌噛まないでね!」
ブロォォォ・・・
零「?ここは?」
ティアナ「ショッピングモールよ、服その1着しかないんでしょ?買いにいくわよ」
零「いやいやいや、僕お金ないです」
ティアナ「そのくらい出すわよ」
零「それはティアナさんに悪いですよ」
ティアナ「大丈夫よ私結構稼いでるから」
零「でも・・・」
ティアナ「じゃあこうするわよ、私に零の服を買わせなさい。これ命令」
零「んなっ!?」
ティアナ「さ、いくわよ」
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