第一戦

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この世には【鬼ごっこ】というものが存在する。 一人または二人以上の鬼を決め、後のものは逃げる。 鬼に捕まれば、鬼の変更が行われる。 捕まったものが鬼となり、捕まえた鬼は 逃げる側になる。 単純明快で、でも奥が深い。 歴史ある遊びだ。 でもこれが、もし、リアルだとしたら? 鬼が存在し、逃亡者が存在する。 捕まれば即『死』。 こんなゲームは聞いたことがあるだろう。 そうだな、例に上げるとすれば、《リアル鬼ごっこ》。 あれこそ、リアルだ。 でも、これは鬼が”存在しない”ゲーム。 いや、存在はするが、誰が鬼か明かされることのない、奇妙なゲーム。 メンバーは決められた場所に集合し、決められた時間からゲームがスタートする。 決められた時間に来なければ『死』。 鬼に捕まっても『死』。 制限時間あり、逃亡範囲あり、鬼なし。 鬼が分かるのは、捕まった人のみ。 さあ、あなたなら、参加しますか?
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