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「つまり……」
「そう、何か重大なことがあったから、私たちのことは、他の人に任せた。だけど全員が同じ考えのせいで、時間がかかってしまった」
「なるほどね」
とりあえず、俺の家に上がり、さっきのことを考えることに。
陸は、母さんが出した麦茶を一気に飲むと、悔しそうに話し出した。
そして、10分ほど経った頃、携帯が鳴ったので、メールを確認する。
陸は相変わらず喋ってばっかりだが。
軽い気持ちで、メールを開くと。
そこには、前に見たことある物と似たような物が、そこに記されていた。
『エントリーナンバー4番、黒谷陽炎様。この度、第二回鬼ごっこを開催いたしますので、午後8時荒川小学校前までお越しください。止むを得ず、間に合わない、または行けない場合は、即刻『死』ですので、お気をつけください。』
「クロ、どうした?顔色悪いぞ。なんかあったのか?」
そう陸に話しかけられ、急いで携帯を閉じる(iPhoneなので電源を押してスリープにする)。
「な、なんでも無い!友達からでさ、不気味な写真送ってきてな」
「ふーん、どんなの?」
そう聞かれ、見ない方がいいと答え、俺はトイレに向かった。
もちろん、用を足すためじゃなくて、さっきのメールを確認するためだ。
トイレに入ると、急いでメールを確認した。
すると、新しいメールが来ていることに気づいた。
さっき見た時はきてなかったから、ここに来るまでにきてたんだろう。
「あ、宝条さんからだ」
内容は、やっぱりさっきのメールのことだった。
とりあえず、俺のところにもきて、行くつもりだと書いて送る。
「……また、始まるんだな」
トイレから出て、二人の元に戻る。
どうやら二人とも今日はもう帰るらしい。
「早いな」
「ちょっと調べようと思ってな」
「そうか、まぁ頑張れよ」
「任せとけ!なんか分かったら自慢してやる!」
そう言って、二人は帰っていった。
そして俺は、鬼ごっこが始まるまで、一回小学校に向かうことに。
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