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「いつかこんな日が来るだろうと思って夢見たことがあのイベントで叶った。それなのに、今ここに本物かつ本人が目の前にいるのに見過ごすなんてことしたくなくて…。つい、呼んでしまった…。許してくれ…」
「言いたいことはわかりますけど、毎日は困ります」
「でも君を毎日でも見ていたい!私もこんなことしてはいけないと思っている、思っていても!君の声は落ち着く…、私はどうしたらいい?どうしたらこの欲求を収めることができる?教えてくれ…」
そんなこと俺も聞きたいくらいだった。どうしたらこの人から解放されるのか。毎日行ってる間、ずっと考えてた。そして今この瞬間で出した俺の結論は。
「1週間に1回、昼休みからならずっと一緒にここに居てあげます。それか休みの土曜か日曜のどちらかなら1日ここに居てあげますけど」
「い、1日!?」
「嫌なら週一に…」
「いや、土曜は用事が多いから日曜!それなら来てくれるんだろう?」
「理事長がいいなら」
「!なら決まりだ!それまで待てる!時間は朝10時に来てくれ!これから週末の日曜10時からだ、いいな?」
「はい、わかりました」
「うおぉおぉおおおぉ!!!やるきでてきたぁあぁああっ!!!」
うるさい人だな…。まあ、これで軽減されるなら別にいいか
と思ったのが運の尽き。俺はこの後さらなる波乱の幕を開けることとなった。そして週末の日曜にした後悔を、俺は後で痛いほど身にしみるのだった。
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