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そんな話をしているとガラッとドアが開き出てきたのは
「よーし、出席取るぞ~」
ホストだった。
名前?んなもん覚えてねえよ、嫌いな人間は覚えない主義だ
「先生、かっこいい!」
「先生、抱いて下さい!」
「先生、抱かせろー!」
「ホストー!」
「うっせー!抱いて欲しいなら抱いてやるが俺が下になることはないからな?あとホストって呼んだ國枝、俺はそんな名前じゃないと何度言ったらわかる!俺はここの担任のーーーー」
聞きたくないのでここで中断、長いからな省略した、別にいいよな?
「良くねえ、ダアホ!」
「あん?」
あんたもエスパーか…
まあ、俺に目が来たから睨んだ。そしたらホストは俺を見るたんびに顔を真っ赤にする。相変わらず気持ち悪い人種だ。
「俺たちの担任って誰かを見るたんびに顔真っ赤にするけど誰見てるの?」
ヒソヒソと理央に話しかけたのは前の席にいる高尾だ。
「澪だよ、この前ぷちストーカー事件があってね?その時発覚したんだ…まだ何も証拠がないから泳がしてるんだよ…」
泳がすっていう言い方は悪いがまあ、そういうことだ。あの後は何もなく、ただ平和だった。会うたびにああなるから無視したり気にしなかったり睨んだりしていた。
「寮の時に話してた奴だね?気持ち悪いね…、あんなんのが教師とか引くわ~…」
「こっちをみてる、前向け高尾」
俺を見てからコソコソとし出した二人を睨んでいるホストに気づいた宮本は二人にヒソヒソと仲裁をした、主に高尾にだが。
「じゃあ出席をとるぞ、一ノ瀬!」
「はい!」
グダグダしながらも出席するホストだった。
早く昼にならないだろうか…授業とか退屈すぎる…簡単すぎてな、やる気が出ない…仕方ないから授業中にもかかわらずイチャイチャしてる奴らの観察でもするかな…
俺はいつものように見て過ごす。そっちの方が面白いからという理由でもある。
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