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sige.藍
「一ノ瀬、これから校門に転校生が来る、そこに行ってこい」
「はっ?」
「面倒ごとはお前に任せる」
そう、ですか…僕の発言権は無視に進めるのですか、ならば…
「会長、それならもっと面倒ごとを押し付けてもいいですか?」
「はっ?」
「これです」
ニコッと笑って既に既読済みの書類をドッサリ、会長の机の上に置く。会長はその束を見て青ざめる。
「まさかと思うが、溜めてたのか…?」
「いつかこういう日が来るだろうと思って一気に見てもらうために溜めておいたんです。でも会長は、そんなこと朝飯前ですよね?頂点に立つお方がこんな書類も出来ないなんて誰にも言えませんもんね?」
ニコニコ笑いながら会長を見ると呆れたのかそれとも諦めたのかは知らないけど、立ち上がって書類を手に取る。
「ハンコ押すだけか?」
「はい、では僕の机の上にあるものもハンコお願いします。でも右の方はまだやっていないのでそちらはやらなくていいですよ」
と言って生徒会室を出る。後ろから愚痴を言う会長を無視し校門に向かう。
校門の近くに来るとよじ登る人間がいた。
あの高さをよじ登るとはまた変わった人がいるのですね…まあ、気にしませんが…
「おい、そこ危ねえ!」
上から人が落ちてきました。ヒョイッと避けいつもの営業スマイルを転校生に向ける。
「ボーッとしてんな!当たったらどうすんだよ!」
これは僕のせいなんでしょうか…?明らかにこの方が悪いと思うのですが…
「…って、あっ、えっと、あっ!す、すみません、俺は……」
何かを思い出したのかいきなり敬語をし始める。このもじゃもじゃヲタクのような人間。
まあ、何に気づいたかは知りませんが上の人に敬語を使うのはいいことだと思います
そんなことを考えてたが本題に入ることにした。
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