一人目の転校生はやはりウザっかった…

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sige.大輝 屋上で待ってろって言ったきり帰ってこない。何かあったのではないかと思うとソワソワしてしまう。 だいたい、こいつら誰だ…察するに國枝か麻野の友達だろうが、麻野はまずあり得ないな…となると、國枝の友達か? そんなことを考えてると二人が話しかけてきた。 「いつも理央が"大輝"って呼んでるけどもしかして宮澤先輩ですか?」 「そうだけど、何?」 「澪くんと理央の友達ですか?」 「國枝はよくわからん けど、麻野は……友達……だ」 改めて『友達』というのは恥ずかしいものだなと思う。俺が今どんな顔かはわからないが、多分すごい顔なんだろうな…と思う。 「てことは宮澤先輩は澪くんのこと好きなんですか?」 ドキッ!!!!はっ!?ば、バカじゃねえの!!?俺は別にそんなことやった覚えてねえよ! 顔真っ赤なのは俺でもわかった。 けどこれが何を意味してるのかはわからない。とりあえず知らないふりをしておく。 「よくわかんない…」 と答えておこう。あっちはわかってるかもしれないしもしかしたらってことを考えて答えたんだ。 「先輩って確か澪くんと同じ部屋だよな?」 「そうだけど?」 「楽しいか?」 「命令口調がたまに傷」 「なるほど、確かに…」 何がわかったのか知らないがとりあえず話はここで途切れた。俺の腹虫は止まらねえ、だけど帰りを待つ。 「………信頼してるんだな?」 「どういう意味だ?」 いきなり話しかけられたので思考が回らなかった。元々意味不明な言葉を言ったのでこの質問は正解だと思う。 「麻野が帰ってくると信じてるんだろ?」 「当たり前だろ?あいつは俺の過去を聞いて側にいるって言ってくれたんだからな、そんな奴を俺が信用しねえで誰が信用するんだよ?」 俺の顔は多分赤い。さっきの延長みたいなものだ。 だってこんなこと言うの初めてだし、初対面だし、質問してきたから答えただけで… 「宮澤先輩のイメージが変わりました!」
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