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sige.未来
やっと俺の出番か…遅いじゃねえかよ!って誰に言ってんだ俺は!
そんなこんなで俺は学校に通うことになった。ここまで歩いてくるのに随分とかかった。下層にある門からここにある門までの距離が長いと思いたい。
「デカくする意味ってあるのかなぁ…」
なんて口にしてみる。でもここにいても誰もこなさそうなのでとりあえず中に入ることにした。
あっ、ちなみに俺は今変装してるだぜ!可愛い顔とか髪とか目を他の人に見せちゃダメだって親に言われたんだ!だから変装してるってわけな?まっ、俺はイケメンだからかっこいいんだけどな?あっ、顔は可愛いんだからな?そこは履き違えるなよ?
俺はこのおっきな門を飛び越えようとピョンッと飛び門の天辺に手を置いて中に入る。でもちょうど真下には人が立っていたので避けるように言うが軽々と避けた。
こいつ、軽々と避けたな…何者なんだ…?
と思いつつ相手の前に行き顔を見た。
「貴方が新谷未来くん、ですよね?」
肯定するが敬語が難しくカタコトになってるのを敬語はしなくてもいいと言ってきたので俺はパアッと明るくなりまたこいつの顔を見るが、笑顔とは程遠いようなそんな気がする笑顔を見せるこいつに俺は
「何だよ、その顔…もっとマシな顔できねえの?つーかその笑顔、笑顔じゃねえだろ!」
探偵のように決めゼリフっぽいことを言って俺は満足してると不意に何か聞こえた。
「……気に入りました」
そう言って俺の唇を奪った。これは俺の族でも挨拶みたいなものでみんなしてくる。だからこれも同じだろうと思う。
不意にこいつがさっきよりちゃんとした笑顔になったので俺はその顔の方が好きだっと伝え俺の名前はしたのでいいとも言った。
愛されてるなぁ俺!よし、こいつを今日から俺の友達にしよう!というわけで善は急げって言うし、名前聞こうかな!
そう思ってこいつに名前を聞く。
「僕は一ノ瀬藍です」
「じゃあ藍、今日から俺の友達な!」
「はい!」
すごく嬉しそうな顔で後ろから抱きついてきた。俺はそんな藍を見てニカッと笑う。
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