404人が本棚に入れています
本棚に追加
やっと俺の出番か、長かったな…。よう、元気にしてたか?学園長はあの説明をしなければ絶対に出番が少ない。まあ、ページを使ったみたいだがこの章はまだまだ続く。メインの転校生ともあろう奴があの回想シーンにしかでないとか働きがなさすぎだ。というわけで引き続き楽しんでくれ、説明文になっちまったことは詫びる、悪いな?
そして今俺は理央を屋上に運んでいるところだ、鼻血大出血サービスしてしまったから仕方なくだ
「大丈夫か、理央?」
「澪の背中、あったかい…」
「………そうか」
「あっ、今照れた?照れた!?写真に収めるから待ってて!」
「その元気があれば下ろしてもいいよな?」
「ごめんって!もう少しこのままでいさせて下さい!本当にすんませんっ!!!」
…ったく、こいつは…本当にわかりやすい…
そんな会話をしてたら屋上のドアの前にたどり着いた。
「ここからは降りるよ、ただ肩は貸して…」
「わかった」
要望により肩は貸す。そしてドアを開け三人を見る。
「「麻野、國枝!」」
「澪くん、理央!」
ほぼハモりの二人を見てから近寄りまず最初に謝った。
「………悪かったな」
「いいよ♪ちゃんと帰ってきてくれたんだし、お弁当あるんだよね?」
「あぁ、ある」
理央をとりあえず動ける体になるまで寝かしておき理央の分はとっておいて、宮澤と俺の分を取り出す。
「俺のも作ったのか…?」
「あぁ、食べたいって言ったからな」
「さ、サンキュー…」
「先輩、顔が赤いですよ?」
「うるせぇ、高尾!宮本も笑うな!」
宮澤の顔が赤くなった。そして騒がしいので弁当を隠す。
隠した理由?ちょっとした意地悪だ
「…あ、麻野…?なんで弁当隠すんだ…?」
「騒がしい、あと仲良くな?」
「俺のせいじゃっ……」
何かに諦めたように反論が終わった。ここでも俺の居場所はないというような顔をして。すかさず俺は後ろから宮澤を抱きしめ頭を撫でる。
「……………っ!!」
最初のコメントを投稿しよう!