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米山の海水浴場に車を止め、 秋色に輝く海辺を愛梨と手を繋ぎ のんびりと歩く。 吹き付ける潮風から 愛梨を庇うようにして 歩いている俺を見つめた愛梨が ポツリと呟いた。 「浩一郎ってさ… ホントに優しいよね」 「え?そう?」 「うん、いつも誰かに気を遣って 自分はいつだって損してばかりで」 愛梨の言葉に思わず クスッと笑ってしまった。
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