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「確かにそうかも。
だけどさ、そうしてる方が
敵を作らないから
楽なだけなんだよ」
言い方を変えたら、
本当はズルいだけなのに。
「だけど私はそういう
浩一郎が一番好きよ」
やんわりと微笑んで
そう言ってくれた愛梨が
無性に愛おしく感じて
その場でぎゅっと抱きしめた。
「ホントお前、そーいうの反則」
「え?」
「ここでキスしていい?」
「えぇ??だって
あっちにも人がいるのに?」
困惑した表情で階段の方を
指さした愛梨に釣られ
そこに視線を向けて俺は固まった。
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