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「…あれ?」
言葉を失ったまま
愛梨を抱きしめている俺を
じっと見つめて、
やはり驚いた表情をしている
その人に慌てて俺は声を上げた。
「紗枝ちゃん?!」
「あ、やっぱり松田先生?!」
どこかホッとしたような表情で
そう答えてくれた紗枝ちゃんが
階段から立ち上がり、
こちらに歩み寄って来る。
「もう着いたんですね!
聖から聞いてたのは
午後って事だったから」
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