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振るい分けられた人間は
ずいぶんと少なくて再び勝負を
挑むものはいなくなっていた
掲示板に次遊戯の手順が表示される
手持ち札と引き換えに
別のICカードが用意される
さすがに次のゲート開放はないようだ
持札の重さに気がついた
レートが開示される
ジャックポットの表示が変わった
女はこの数字を知っていたのだ
と確信に変わった
そして、僕に野心が芽生えた…
「充分過ぎる余興だったな」
「賞金が決まったわね
次の遊戯の始まりだわ」
二人の立ち上がる変化に
呑み込まれないように
頭を抱えて目をぐわっと見開き
次の遊戯に気持ちを向けた
…完…
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