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キラリ と、雲が光った気がした。 何気なく空を見上げていたあたしは、光の正体を突き止めたくて、 空を仰いだまま、手をかざす。 すると、何かが揺らめきながら落ちてきた。 これ……何? 今、あたしの手の中にあるのは、空から落ちてきた紙飛行機。 誰かが飛ばしたんだろうか? じっと紙飛行機を見つめると、 羽の部分に鉛筆で書かれた文字が見えた。 何だろう……。 あたしは、飛行機を広げて、一枚の紙に戻す。 折れ目の着いた紙に書かれていた文字が目に飛び込んできた。
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