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「愛しているわ」
簫は、資産家を翻弄するのに時間はかからなかった。
そのために体を差し出し、愛人としての位置を固めていく。
そして、簫の生まれた台湾の財界人を資産家に次々紹介していった。
「それでね・・・彼らもあなたに投資したいらしいのよ」
「ああ、構わんが・・・利子は高いのか」
「ううん・・0.5%」
「そんなに安いのか・・」
「でも額は大きいわよ。3000億」
「えっ、3000億って・・・でも利子は25億か・・・確かに安い」
資産家は、この金があれば、例の北海道の街のような支配地を
さらに10ほど作れると計算していた。
すると、その地域の実権を握ることができる。
治世を握るという事は、その地区の開発も自由、その地区の商業権も自由
どんな産業を始めてもいい・・・さらに戸籍を握るから、過去も未来も
自由に書き換えることができる。
そう言う事だ。
もはや革命。
彼は、ホームレスを資産としてとらえていた。
しかも、選挙権のある資産。
結局は、金持ちは、成功すると名誉がほしくなる。
そのための地方自治体の一部を完全支配する・・それが彼のビジョンだ。
彼女は、段取りを話し始めた。
「海外から莫大な資金を貸し付けるのは、目立つから台湾の人たちは
いやがるのよ・・・秘密裏でやりたいって。
だからある会社を買ってほしいの・・・今の時価が2000億・・」
「ああ、すごいね」
「上場してるから問題ないわよ。
それに、会社は500億くらいの資産があるし、
そのお金は、何も使わないから、貴方の物のままよ。」
「それもそうだね」
「で、私たちは、そこの株を時間外取引で買う。5倍の5000億。」
「つまり会社に投資するという事で、金の移動をするわけだ」
「そう・・それだと、政府に目をつけられる可能性はないし
あなたは損しないでしょ。
それに口座にちゃんと入るか確認してから、あなたは株を売ればいい」
確かに、危険は少ない・・・・詐欺にあうパートが見えてこない。
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