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溶け合う肌と。
絡み合う、息。
全然足りない。
もっと。
もっと、だ、渉。
「ーーーーっぁ…あ!」
涙をこぼしながら、渉がまた果てた。
これで、何度目だろうか。
渉の体は敏感で、吸い付くように、柔らかい。
触れるだけでビクリと反応し、舌を這わせると、泣きそうな喘ぎ声を上げる。
そんな姿が、愛しくて仕方なくて。
グッタリと息を吐く渉に、休む間もなくまた触れる。
「ーーーっぁ、も…無理っ………、」
真っ赤な顔で、涙を溜めながら、哀願するように視線を向ける。
そんな姿、ひたすら俺を煽るだけなのに。
それに気付いていない渉が、どうしようもなく可愛くて。
「渉、愛してる。」
「ん、ーーーーぁ、ひぁっ………。」
深くキスをし、ひとつ大きく腰を突くと、鳴きながら体を震わせた。
どうしよう。
こんなに抱いたら、渉が壊れてしまう。
そう思っても。
この、好きだという感情は、どこまでも果てしなく渉を求めて。
気が付けば。
俺は朝まで、眠る事なく、渉を抱いていた。
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