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心地よい風に髪をなびかせて 高層ビルが立ち並ぶ大通りの交差点を信号待ちしていた 過ごしやすい気温だからか気分が晴れやかな気がした… 目の前をひらひらと何かが舞い降りる 行方をたどるように目線を下に落とすと 1枚の桜の花びらが落ちていた… もうそんな時期なのか… そう感じながら目線を上げた 満開の桜の木が大通りを囲み、先に導くように桜並木をつくっている 毎年見るこの光景も、いつも見いってしまっていた ついこの前は蕾だったのに…と心のなかでつぶやいた この通りの桜並木を見るのも今年で3回目… 私は大学3年生になった 上京してきて3年が経ったわけだ… 時の流れの早さに少しばかり焦りも感じたが気にしないように 周りの人が歩きはじめるのを見て私も歩を進めた…
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