第1章

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朝練が、終わり各々が教室に行く。 私は、着替えが速い方だから女子の中でも最初位に更衣室を出た。 気付けばもう昼休みだった。 「大丈夫?ずっと上の空だったけど。」 中学からの友達の、優樹菜が声をかけてきた。 だって、ずっと先輩のことについて考えてたんだもん。 『わからない。』 「何が?」 『私が、博人先輩のことが好きなのかが』 「そんなこと私が知ってる訳無いじゃん!」 「だけど、中学の時はそんなこと考えたこと無かったのに、いきなりそんなこと考えるってことは中学の時とは別な感情があるのね。多分。」 優樹菜が言った。中学の時とは、別の感情ってことは私先輩のことが……。 たけど、意識し過ぎて先輩に変な態度をとってしまいそうで怖い。 明日の朝、一緒に登校するし……。 どうする私?
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