第1章

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悩んでいるうちに寝てしまい朝になってしまった。 結局、自分の気持ちが分からなかった。 博人先輩の家について電話をかける。 結構早い時間なので、家族の方に迷惑にならないようにインターホンを鳴らさない。 3コール目で博人先輩が出た。 『おはようございます。博人先輩!』 「おはよう。行くか。」 博人先輩と話ながら、駅へ向かう。 駅に着くと、初田高校の制服を着た生徒が沢山いた。 おそらく、水泳部か陸上部だろう。 「おはよう!博人!彼女か?」 博人先輩と話していると、背の高い男の人が話かけてきた。 多分、陸上部だろう。 こんな時間から朝練があるのは、陸上部か水泳部だけどこんな人、水泳部にはいなかった。 「お前にも遂に彼女が出来たのか!」 「ただの後輩だ!」 何故か、「ただの後輩」という所で悲しくなった。 「ごめんね。後輩ちゃん。こいつさ、顔はいいし、背の高いんだからモテるんだけどね……。部活に集中したいからって告白断ってんの!」 「変なこと吹き込むなよ!」 その男の人は、1人で笑っている。 私に謝ったとき絶対悪いと思ってないだろと思ってしまった。 「あ、そーだ。よろしくね!後輩ちゃん!」 この人とはよろしく出来なさそうだ。 寧ろ、私の苦手とするタイプだろう。 2人が、楽しそうに話している。 主に話しているのは先輩のお友達だけど。 ふと、1人になった瞬間考えた。 先輩の彼女に間違えられられたのは私が博人先輩のことが好きだから?
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