第1章

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1年生だけ、早く終わらないといけないから博人先輩や他の先輩方に挨拶してその日は帰った。 部活に初めて参加して何故だかとても緊張した。はっきり言って、中学とはレベルが比べ物にならない位だった。 私が通っていた中学が水泳があまり強くなかったというのもあるのだけれど。 けど、博人先輩でさえ6コースには行けないということは上には上がいるということだ。 中学の時は私と博人先輩以外あまり速くなかったから、博人先輩が退部してから私のライバルが居なくなってしまった。 けど、今は博人先輩の他にもたくさんのライバルがいる。 それが、楽しみで仕方がない。 『ただいまー。』 家に着いた。すると、 「お帰りー。楽しかった?」 お母さんが言った。 『博人先輩と、一緒に泳げたし楽しかった。他にも速い人いっぱい居たけど。』 「お母さんあんたが中学の時から思ってたんだけと、博人君のこと好きなの?」 お母さんがそう言って驚いた。自分でも考えたことなんて無かったからから。 『は?そんな訳無いでしょ!第一、そんなこと考えたことなんて無いよ!』 「じゃあ、好きなの否定しないんだ。」 『もういいから!この話終わり!』 お母さんの相手をしていると疲れるから、自分の部屋に行った。 部屋のベッドに寝転がってお母さんが言ったことを考えてみた。 私は、博人先輩は私の憧れで……。 恋愛対象として博人先輩のこと見たこと無いし……。 私、先輩のこと好きなのかな?
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