第1章

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博人先輩は中学の時から特別だったけど恋愛対象としての特別か、憧れとしての特別かわからない。 このまま、先輩と話したら変な態度をとってしまいそうで。ヤバい。 『おはようございます。』 先輩方に挨拶をする。すると、先輩方の殆どが挨拶を返してくださった。 「おい。何で先に行った?」 博人先輩に呼ばれて、第一声がこれかよと私は思った。 『おはようございます。そもそも一緒に行く約束してないじゃないですか!それに、1年だから準備しなきゃいけないし』 そんなのは、ただの言い訳なわけで。誰だって好きな人(?)といると緊張するし。 私だって、恋愛したことはあるけど。博人先輩の前では、普通では居られない気がして。 「じゃあ、俺も準備手伝うから。明日から、俺の家集合な。」 『先輩に悪いので結構です。しかも、駅から先輩の家の方が遠いじゃないですか!』 「俺が、手伝うって言ってるんだからさ。悪いとかねーだろ。」 そう言うと、着替えに行ってしまった。 先輩と居れることが嬉しいと思った私は、先輩のことが好きなの? 自分でもわからないんだ。
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