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翌々日、本を片手に部室の窓際で涼んでいると、扉が開いた。
この教室の扉を開けるのは一人しかいない。
「今日はいるようね」
「何か監視されている気分だな」
「自意識過剰だわ」
「お前のせいだよ」
相変わらずな奴だ。
忙しい生徒会と暇な文芸部に所属している霧生は、週二日のペースで文芸部を訪ねてくる。
部室でやる事と言えば、本を読んだり書類をまとめたり、最近だと胡桃坂杏も連れて来るようになった。
ここは保育園じゃないぞ、と言ってやりたい。
目の前の空いている席が引かれる。
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