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「まぁ、ここは部室だから用事が無くても来るよな。お互い自由に過ごしたらいいか」
「そうね。自由ね」
「……と言いながら、俺を睨まないでくれ」
「ただ見ているだけよ。睨むな、と普通の女の子に言ったら傷つくのを何故分からないのかしら。この馬鹿は」
「この馬鹿は、と普通の男の子に言ったら傷つくのを何故分からない」
「お互い、普通ではないじゃない」
「お前が言うな」
「そうね。私は普通以上。貴方は普通以下。……あ、成績の話ね」
「脈絡が無い」
いつから成績の話になったのだろうか。それに自慢にはならないが、成績は中の中ぐらいだ。本当に自慢では無いな。
一瞬だけ本に視線を戻して顔を上げると、こちらを見つめる視線と目が合ってしまう。
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