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「もう一度言いますね。大好きですリン。付き合ってください」
「……嫌よ」
「え?」
い、いや? 今、拒否されましたよね? ってことは振られたんですか? これって告白すれば絶対オーケーが出るって言う話ではないんですか?
「冗談よ……良いわ。私の残りの人生全部あなたにあげるわ」
「冗談ですか。え? 残りの人生あげるって……」
「付き合うって言ってんのよ。言わせるんじゃないわよ、ばか」
照れ隠しなのか凜華は雄仁の頭を軽く殴った。
「いっつ……はは、そうですか。付き合ってくれるんですね」
「うるさい」
嬉しそうな声が不愉快なのか再び殴った。
「もおー! 照れちゃってかーわーいーいー」
嬉しさのあまり凜華を強く抱き締めた。
「離しなさい。調子に乗るんじゃないわよ!」
「いーやです!」
「あーもう! ウザイッ!」
「かーわーいーいーなぁー」
嫌がる凜華を喜びのまま抱き締め続けた。
勿論、この後僕が無事に帰宅出来たかと聞かれると無理だったのは言うまでも無いことだった。
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