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瑠偉は煙草を吸いながら口を開く
「今夜も月が綺麗ですね」
私は上を見上げる。
確かに今夜の月は満月で白く煌びやかに輝いている。
満月の夜は何か起こりそうって
よく言われているが何か起こるかな…
などと、10代の少年の様な下心を持つ私。
「満月で綺麗ですね」
当たり前の様な返事しか出来ない自分に腹が立つ。
瑠偉は音楽仲間の話をしだした。
それは私にとって特別な内容であり、
尚且つ妄想ばかり広がる話題であった。
瑠偉と手を繋ぎたい。
抱きしめられたい。
私の欲はどんどん膨らんでいく。
瑠偉にとってのオンリーワンになりたい。
もう既に何か進んでいるのかも?
などと期待で胸が膨らんでいた。
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