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結局、目が覚めたのは、夜が明けてから。
ペタペタと顔を触る感触で、覚醒した。
ゆっくり目を開けると、視界に飛び込んできたのは、目を丸くして俺の顔を触ってる柚隆の姿。
「…………はよ。」
「………何で、この状態………?」
抱き締められてる状態が、疑問らしい。
「あのさ、柚隆。」
少し体を起こし、柚隆の頬に手をやる。
「え。」
その行動に驚いたんだろう柚隆が顔を赤らめる。
「俺………、柚隆の家族の代わりは出来ないけど、恋人にはなれるよ。
それじゃあ、ダメ……………か?」
そう言った途端、また目をまん丸にし、ヒュウっと息を飲んだ柚隆だったが。
すぐに、これでもってぐらい目を細くして。
「本当の、願い叶えてもらっちゃった。」
と、今まで見たことのない一番の笑顔を見せてくれた。
─────end
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