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ちっとも、痛く……ない。
何故か殴られたはずの場所に痛みはなく、かわりにハテナマークが浮かぶ昴。
変だな?なんでやろ?
その間にも拳は頭、胸へと降ってくる。
やっぱり、痛くない。
……!!
その中の一つが頬骨にあたったとき、昴はこのおかしな現象の理由がわかった気がした。
あぁ、なんや……
そういうことか……。
「痛い!」の言葉が出ない昴に、違和感と恐怖を感じる大翔。その恐怖を勘違いだとかきけすように殴り続ける。
「くそっ……どないなってんねん!」
焦る大翔を冷静な目で見据え、昴は心の中でつぶやく。
……こいつの本気………………僕には通用せぇへんのんや……
だって……知ってる。もっと上の痛みを。
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