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昴は優也の肩に手をおき、こっちを向かせる。
優也はゆっくりと振り返り、少し不機嫌な顔を覗かせた。
そんな反応も気に止めず、昴は「気持ちは嬉しいけど、自分でなんとか出来るから」そう言った。
その言葉に「本間かよ」と疑う弟たち。昔から《泣き虫な兄》だった昴に、二人は不安そうに視線を送る。
「大丈夫やって! 殴られても痛くないし、それにやられっぱなしはさすがに嫌やし」
そう言って少し腫れている頬をポリッと掻いた。確かに、傷もおとんのときよりかましに見える。ニカッと笑う昴に「なら、やり返せばいいじゃん」と優也がふてくされながら言う。
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