勝ちなんて飾りです。若い人には分からんのです。

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トオル「貴様は、今、俺達(徹攻班)を 怒らせた! 鈴猫様(佐藤さんの徹攻班での愛称)の 涙、許すまじ!」 トオルは違うところで沸点に達した ようで収集がつかない。 サトミはこういう状態に慣れていない ので、ただ見ているだけである。 佐藤「ツキさんがぁ、ツキさんがぁぁぁ!」 「どどど、どうした?ツキさんが何だ?」 佐藤「う、う、う、うわぁぁぁーーん」 私はこういう状況に慣れている わけもなく、どうしようも出来ない。 「そ、そうだ。運野さんがな、アレ、 わたしも悪かった。って言ってた! な、落ち着け」 そうは言ったものの、佐藤さんは その後、数分泣き止まず。 通りもそこそこある廊下であった為に 通行人から「何ですかアレは?」と 白い目で視線が痛かった。 佐藤「...ぐすん...ツキさん、言って ましたか?わたしも悪かったって」 「あぁ、言ってた言ってた」 ようやく泣き止み言葉が出た佐藤さんに 対し、早くこの場を収束させたい私は 必死である。
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