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妖艶に撫でていくハルは、薄い唇は口角を上げて弧を描き、それは妖艶な笑み、そのもので
「女の足首から脹脛へ、そして膝…上に視線を移すものなんだよ。」
グイッと私の太腿を覆っているブランケットから、太腿が出るように脚を引っ張り出す。
開かれる脚に
「やっ!…」
と、声を出して、ハルの手を払おうとするけど、ハルは私の手を遮る。ブランケットから出た片脚、露わになった片脚の膝にチュッと接吻(くちづけ)て
「こうやって、触れたいと思わせるユズの膝下まで隠さないとダメなんだよ。」
ニヤリと笑う顔は、獲物を捕らえる妖艶な獣の瞳。
「人妻の脚、エロ妄想の餌食になるだろ?」
「なっ!な、ならないわよ」
真っ赤になって慌て言い返す。言い返さなければ、ハルの妖艶な色気に飲み込まれそうになる。
「は、ハルがエロ妄想してるだけじゃないのっ!」
「…してるよ。」
「え?」
「俺はいつもユズを見たら、妄想してしまうよ。ユズのエロい顔を見たいって…もっと、もっと俺だけに見せるエロい顔を見たいって思うよ。」
ハルはクッと口角を上げて、弧を描く唇は厭らしい程、妖艶な笑みだった。
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