scene 5

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翌日、私とハルはショッピングモールに向かった。 ハルは黒のジャケットにオフホワイトのカットソー、ベージュのチノパンを履いていて、大人の男の装い。 チノパンのポケットに手を入れて、顎をクイっと上げて前髪を払いながら歩くハル。 片方の手は私の手を繋いでくれて、私はハルの横を歩く。 横にいるハルをチラッと見る。 ーーハルって、やっぱり格好いい。 だって、すれ違う女の子が、必ずハルを見てから、ハルの隣で歩く私を一瞥する。 …女の子は皆、ハルを見る。 私に向ける瞳は、「彼女なの?」って睨むように見るから…嫌だなって思う。 「どうした?」 少し身体を屈め、私の顔を覗き込むように見るハル。 「ううん…なんでも無い。」 「なんでも無いって顔じゃねーだろ?」 ハルが眉間に皺を寄せたから、仕方なく私は 「…ハルと歩くと、女の子が皆、ハルを見る。」 ポソッと言うと、ハルが「プハッ」と笑った。 「何、それ?ヤキモチ?」 ハルが嬉しそうに笑うから、 「そうだよ。」 ってホッペを膨らまして言うと、ハルは笑いながら、私のホッペをつついた。
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