過去 #2

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ゆいは思う。 やっぱりアキは強いのだ。 どんな事があっても、ちゃんと前を見る事が出来る。 「そっか、それがいいかもね。 でも、古田さん会社に来るかな… あんな事があって、アキの前には顔出せないって思ってんじゃないのかな。 それか、このまま会社辞めて、親の会社継いで、野田さんと結婚とか… 古田さんはああ見えても、結構弱そうだし…」 アキは半年古田と付き合っていたのに、古田の事は何も知らない。 古田が弱い人間だなんて思った事もない…。 『もし、古田さんが会社を辞めるとしても、話だけはしなくちゃいけない。 古田さんは、必ず私と話をしてくれると思う』 アキの切なる希望だった。 願いだった。
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