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それから、ゆいは古田との事、そして、桜田の事を聞いて来た
アキは古田との事を素直に答えた。
古田と付き合うきっかけやこの半年の事を…。
そして、桜田の事はアキの過去の話と一緒に…
『ゆい…、聞いてほしい話があるの』
ゆいは一瞬驚いたが、冷静な顔でアキを見た。
『私は、三年前に愛してた人を失った…。
彼は私をずっと支えてくれた人…。
色々な事があって、やっと一緒に居られる様になったのに、彼は何も言わずに私の前から姿を消したの』
いよいよ、アキの過去が明かされる。
『それ以来、私は誰も愛せなくなった…。
だから、古田さんも課長の事も、何の感情もないの』
ゆいは呆然としていた。
アキがもう誰も愛せないと言う事に、ゆいは涙が流れた。
『ゆい…』
ゆいは涙を流しながら、アキにこう言った
「そんな悲しい事言わないで…。
もう誰も愛せないなんて悲しい事を…」
アキはゆいの手をそっと握った。
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