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ゆいが笑顔に戻った
『良かった。ゆいが笑顔になってくれて
私、ゆいの笑顔が大好きなんだ』
やっぱりアキには敵わない…
いつの間にか、私が励まされて元気を貰ってる
私が元気にしてあげなくちゃいけないのに…
アキはやっぱり強い
同じ女として尊敬すらしてしまう。
「アキはやっぱりお姉さん。
臆病なんかじゃなくて、愛した人の大切さをいつまでも忘れないだけなんだよ。
皆が忘れてしまう事を、アキは忘れない…」
『お姉さんって、同じ年のゆいに言われたくないな…。
たった一人愛した人の事を忘れたくない…。
一志と言う、一人の男を愛した事を、私は絶対に忘れたくない…』
アキはそう言って、ゆいに微笑みかけた
その微笑みにゆいも答えた。
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