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桜田は懐かしそうに話す
「驚くのは無理ないですね。
学と僕はライバルだったんですけど、学はどうしても経営の夢を捨てられなくて、会社を辞めて、この店の経営を始めたんです。
学はああ見えて、料理がとても上手くて、この店でも作ってるんです。
僕達はライバルでしたが、学が会社を辞めてからは呑み友達です。
僕はこの店も料理も大好きで」
その話を聞いて、他の女子社員は桜田に寄って来て、気がつけば連れて行かれた…。
こうして、お疲れ会は終了し、アキ、ゆい、京田以外は二次会へと…。
「星川さんたちも二次会行きましょうよ」
「星川さん、高梨さん、京田さんも参加して下さい」
と他の社員や桜田に言われたが、アキ達は誘いを断り、三人で呑む事にしたのだ。
皆と別れた三人は、京田の行き着けの店に…。
「京田先輩に行きつけの店があるなんて!」
「俺だって呑みには行くさ。
企画部の奴らと呑んでると、俺は正直疲れるんだ」
「同感、キャンキャンうるさいんですよね」
今日のゆいと京田は、気持ち悪いくらい話が合い過ぎていた。
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