距離 #2

2/5
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
桜田は懐かしそうに話す 「驚くのは無理ないですね。 学と僕はライバルだったんですけど、学はどうしても経営の夢を捨てられなくて、会社を辞めて、この店の経営を始めたんです。 学はああ見えて、料理がとても上手くて、この店でも作ってるんです。 僕達はライバルでしたが、学が会社を辞めてからは呑み友達です。 僕はこの店も料理も大好きで」 その話を聞いて、他の女子社員は桜田に寄って来て、気がつけば連れて行かれた…。 こうして、お疲れ会は終了し、アキ、ゆい、京田以外は二次会へと…。 「星川さんたちも二次会行きましょうよ」 「星川さん、高梨さん、京田さんも参加して下さい」 と他の社員や桜田に言われたが、アキ達は誘いを断り、三人で呑む事にしたのだ。 皆と別れた三人は、京田の行き着けの店に…。 「京田先輩に行きつけの店があるなんて!」 「俺だって呑みには行くさ。 企画部の奴らと呑んでると、俺は正直疲れるんだ」 「同感、キャンキャンうるさいんですよね」 今日のゆいと京田は、気持ち悪いくらい話が合い過ぎていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!