31人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
誰も居ないオフィスを見渡し
『三年間、ここで頑張ったんだよね…。
ずっと、ここで仕事をしていけるって思ってたのに…』
そんな事を考えていると、オフィスには社員達が次々と入って来て、アキの所に集まり始めた。
「星川さん、辞令見ましたか!
私、ビックリしちゃって!」
「どうして星川さんが異動なんですか」
「星川さんが居なくなったら、この企画部はどうなるんですか」
こんな言葉が、次々とアキに浴びせられた。
さすがのアキも笑う元気もなく、何も言わずに立ち上がり、喫煙室に行った。
ゆいと古田にすれ違い、ゆいがアキに「アキ、おはよう」と声を掛けたが、無視された。
「聞こえなかったのかな…」
「何か様子がおかしくなかったか」
最初のコメントを投稿しよう!