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アキは何度も一志の名前を呼び、行かないでと言った。
「アキ…、俺さ、この半年で強くなったよ。
アキともう一度暮らして、前は分からなかったアキの事も知る事が出来たし、何よりも俺はアキの笑顔に勇気を貰った。
だから、向こうに行って、もう一回頑張ろうって思えた。
アキには苦しんでほしくない。
幸せになってほしいって心から今は思ってる
だから、素直になって、彼の胸に飛び込んでくれ。
そうすれば、俺は安心して行けるから」
『一志はどうして私からいつも離れていくの
高校の時も、三年前も…。
一志が居ないと苦しいよ…。辛いよ…』
アキの涙が、アキの叫びが胸に刺さる…。
「アキ、俺は何処にいても、ちゃんとアキの事見てるから。ずっと…」
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