01.雑木な俺

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 造林シーン。  世界観に合わせて発展した重機型ロボット(極めて簡易なモノ)が土を掘り返している。 『よぉーし! 「苗木」を入れていくぞ! それぞれ持ち場に付け!』  親方らしい男の号令と共に、ロボットが整列しだす。  「苗木」とは名ばかりの、十メートル級の若木がユニックで持ち上げられ、ロボットが担ぎ出す。  ある程度成長させた木を掘った穴に設置する作業。  うち一台が木を担いだ瞬間にふらつき、親方がめざとくそれを見つける。 『おらァマサ! フラついてんじゃねえ! 気合入れろ気合ッ!』  親方の怒号が飛ぶ。  高橋正明、コックピットにて―― 「機械にどんな気合を入れろって言うの……?」  やる気のない独り言をつぶやいて、がたつく機体を持ち直させる正明。
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