二十年

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「ごめん。 自分の事ばっかり話して」 「いいわよ。 夢を持ってる人って素敵。 画家になれるといいね」 「なるよ、 絶対に」 僕は腕をあげると少しおどけてみせた。 レストランを出ると僕たちはわかれた。 送って行こうかと言ったが真澄はそれを断った。 僕の中で少しづつ彼女の存在が大きくなっていった。 もしこの世界から戻れなくとも、 真澄がいてくれれば暮らしていける。 僕は思った。
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