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会社が倒産した。
僕は死に場所を求め樹海を歩き回っていた。
でも、
なんだかさっきから同じ所をウロウロしているような気がする。
まるで、
迷子の蟻みたいだ。
とにかく人のいない所まで行かないと……。
僕は奥に進んだ。
「あっ!」
思わず声が出た。
目の前に女の人が立っていて、
目があったからだ。
女は馬鹿面下げて僕を見た。
恐らく僕も同じ顔をしているだろう。
なんとなく気まずくなった……
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