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暫くの間、感傷に浸っていると
「ザッザッザッ」と、未春の方に向かう複数の足音が聞こえてきた。
音のする方へ未春が振り返ると、そこには
「はぁーー、やっとついたーー……って、先客おんのかい!」
と汗だくになりながらも爽やかな笑顔の好青年と、少し遅れて
「ちょっ、お兄ちゃん速い」と、未春と同年齢くらいの少女が現れた。
「初めまして。」
好青年が、息が整って来たのか挨拶をする。
好青年に便乗して、少女も挨拶をする。
それに応える様に未春も挨拶をする。
挨拶が終わって、警戒が和らいだのか、どちらともなく自己紹介が始まった。
「初めまして……って二回目か。どうも、俺の名前は及川 脩(おいかわ しゅう)って言います。そんでこいつが「ちょっ、自分でするし」おっと」
好青年が自分の紹介のついでに少女を紹介しようとしたが遮られた。
「私の名前は及川 凛(おいかわ りん)よ。名前からして分かると思うけど姉弟よ。」
「あっ、どうも。僕は卜部 未春と言います。御兄妹さんでしたか。どうしてこ「ちょっと、貴方!」はい??」
未春の自己紹介が終わり質問を投げかけ様とした時に凛に遮られた。
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