第4話 賢者のベッド 2

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通話が切れ、竹山はリリコの顔を見る。 「…お前、鳥居に、余計な事言ったのか?」 「これで、私の今日の仕事は終わりましたよね。明日に備えて、睡眠を取りたいので、帰ってもらっていいですか」 目の前のリリコは、いつもの表情と口調だった。 竹山は、開いた口から大きな息を吐く。 「…ああ、お疲れさん。じゃあな」 そう言って、リリコの頭に片手を乗せた。
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