俺の島!?

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「はい……」 「そう……ですか」 「その事について詳しく話があるので今そちらに向かってます。後三分程ですのでそこから動かないでください」 そう言うと電話は切られた。 しかし、あの爺ちゃんがねぇ…… 何だろう......不思議と悲しくなかった。 何となく分かっていた爺ちゃんはそう長くないだろうなって。最後に会った時、たくさんの管をつけて寝ていた爺ちゃんを見てそう思っていた。 ふと爺ちゃんを思い出す。 俺の爺ちゃんを一言で言い表すなら まさしく生きた幸運である。 有名なのは一枚だけ買った宝くじで一等を当てたのだな。 それから株をやっては爺ちゃんが買った瞬間急成長したり、 犬が吠えた場所を掘って大判小判を見つけたり。 とにかく爺ちゃんが金に困ったところは見たことがない。 今まで一回も労働をしたことがないから驚きだ……って 「それって最強のニートだよな……」 いや、確かニートというのは十五歳から三十四歳までしか呼べないから…… 「まあ、どっちにしろ話を聞いただけならダメ人間だな」
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