未知の学校・予知の力

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ビシャー 今日はとっても晴れている。 そんな中あれだけ走ったのに体は暑くない。 いや、むしろ冷たいかな。 その理由は多分頭上から水が降ってきたからだろう。 「おーい、君大丈夫か?」 頭上を見上げると花瓶を持ったハゲのオッサンがいた。 文句の一つでも言ってやろうとした時。 「あ!太陽見つけたわよー!」 五月が猪のように突進してくる。 「はっ!いけない!」 咲も慌てて体を起こし。 「「捕まえた!!」」 同時に捕らえられた。 えっと…こういう場合はどうなるんだ? そんな俺の心配を尻目に二人はニヤリと笑った。 「という訳で大空君は学級委員兼図書委員になりました」 「ちょっ、ちょっと」 笑顔で発表する土浦先生をすかさず俺は止める。 「何で俺だけ二つの委員会に入らないといけないんですか!」 「だって、そういうルールだし」 俺はこの先生が決めた事は何を言っても無駄だと確信した。
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